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肩を動かす

四十肩を思いがけず経験した方ならば、もうあの痛みはごめんだ、と誰もが思うでしょう。
工夫と努力で再発を予防できれば、それに越したことはありません。
普段から肩こりが激しい方も前もって予防を心がけておけば、つらい経験を避けることができるでしょう。

水泳

水泳でクロールや平泳ぎを普段から行なうことは、四十肩の予防となります。
腕の動きは肩関節だけで行なっている訳ではありません。
上腕骨と肩甲骨をつなぐ肩関節の動きが6割であり、肩甲骨と鎖骨の関節の動きが4割とも言われています。
肩甲骨がこわばっているのに肩関節だけで柔軟さを保っているつもりになっている危険があります。
普段から肩甲骨の柔軟な動きを維持することが重要なのです。
水泳のクロールや平泳ぎをすることで肩甲骨を動かしておくと共に、肩甲骨を稼動させる筋肉を強化することができます。

スキャプルトレーニング

スキャプルトレーニングとは、肩甲骨の柔軟性をつくるトレーニングです。
胸を張って肩甲骨を狭める動きと、背中を丸めて肩甲骨を広げる動きを繰り返します。
また、両手の平をを背中側でピッタリ合わせ、そのまま指先を上に向ける背中ナマステ状態をすると、肩甲骨の可動域は広がります。
もちろん、いきなり無理をして伸ばそうとすると筋肉を傷めますので、少しづつ柔らかくなるようにトレーニングしていきましょう。

ピラティス

ピラティスで体を動かすことも、肩甲骨を取り巻く筋肉を柔らかくし動きをよくします。
ピラティスは、リハビリのために開発されたエクササイズで、体の奥に位置している筋肉であるインナーマッスルを鍛えることができます。

背中が丸まってしまう猫背の方は、肩甲骨が左右に開きすぎていることでしょう。
また、逆に胸を張りすぎている方の場合は、肩甲骨が中央に寄り過ぎているのです。
どちらも肩回りの筋肉が固く、肩こりしやすくなっています。
左右の肩甲骨の間が指3本から4本くらいの間隔が開いているのが、一番リラックスできるニュートラルなポジションになります。
ピラティスは、体の筋肉や骨格の正しい位置をいつも意識しながらトレーニングしますので、肩甲骨や肩の柔軟性を作り上げるのに役立つのです。

普段の生活では肩甲骨を動かすことが少ないと思いますので、意識して取り組んでみることが大切です。
肩甲骨が動けば、肩がこんなに柔軟に楽に動くようになるんだ、とびっくりされることと思います。